香港から戻ると訃報が届いた。 直木賞作家・泡坂妻夫(あわさかつまお)さんが亡くなられたのだ。本名:厚川昌男(あつかわまさお)氏、僕にマジックの創作面で多大な影響を与えてくれた方だ。 前人未踏の仕掛け本を出版なさったり、独特の発想はミステリー好きには、知らない人はいないだろう。パズル、回文などにも造詣が深く、ペン・ネームが本名のアナグラム(入れ替え)になっているのも有名。 最近お会いしていないので、ご挨拶にうかがいたいなと思っていた矢先の悲しい知らせ。 僕はあまり後悔というのをしない人間だが、正直、悔んだ。 お通夜、告別式と参列させていただいたが、喪主である奥さまが、告別式のご挨拶で「突然でした。人を脅かせることが大好きな主人でしたから、きっと驚かせたことを喜んでるかもしれません」とのこと聞いたとき、不謹慎にもふと思ったことがある。戒名もアナグラムか回文だったら良かったのにと…。
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